みんなに届ける情報だけではない → ピンポイントな情報があります
発達障害によって生じる症状や困りごとは、一人ひとり違います。そして、その対応策も変わります。また、ライフステージによって、子育て、学校、受験、就職など、必要な情報は変化します。
当事者や当事者家族である私たちにとって必要な情報は、医療、福祉、教育にまたがります。知らなければならないことは多いのですが、「どんな情報が必要なのか」が、そもそもわからないという声を聞きます。また、発達障害という言葉が広まったことから、間違った情報が拡散され、被害も出ています。
専門家からの発信と、当事者や当事者家族の生の体験を記録し保存することが、「発達障害」情報・体験アーカイブの目的です。「アーカイブ」は、 「記録すること、記録や資料をまとめて保管すること、またはその場所」を意味する言葉です。記事はストックされるため、気になるキーワードで検索して読みください。
「アーカイブ」を始めた理由
取材を始めた当初、「発達障害」という言葉を知っている人はそれほど多くありませんでした。そのため、「発達障害」について、一般の人に知ってもらうことが、執筆の動機となりました。マスメディアでの記事は、「発達障害について説明する」という要素がメインとなりました。
一方で、当事者や当事者家族には、もっと個別具体的な情報のニーズがあることがわかってきました。また、注意欠如多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)、限局性学習症(学習障害、LD)など、発達障害のどの部分の要素が強いのか、重なりはあるのかなどによって必要な情報は変わります。
専門家の話、当事者・当事者家族の話をここに蓄積し、検索して「必要な時に、必要な情報」にアクセスできるようにしていきます。また、堅苦しい話だけにならないように、読んで楽しくなるような情報も入れていきたいと思います。
黒坂真由子(くろさか・まゆこ)について
発達障害(学習障害)を持つ息子がいる当事者家族です。発達障害について書き始めたのは、「息子の脳の中で何が起こっているのか」を知りたかったから。多くの専門家や当事者に話を聞くことで、ぼんやりとしていた「発達障害」に関する輪郭が、だんだんとつかめるようになりました。その内容は『発達障害大全』(日経BP社)にまとめています。
専門家ではなく、当事者家族という立場から、素朴な疑問も含め話を聞き、発達障害を理解しようとしています。

漫画:横井智美
・プロフィール

中央大学を卒業後、出版社勤務をへて、フリーランスに。主に教育や子育ての記事を執筆。絵本作家せなけいこ氏の編集担当もつとめた。日経ビジネス電子版で「もっと教えて!『発達障害のリアル』」 を、朝日新聞出版社EduAで「学習障害 我が家の場合」 を連載。著書に『発達障害大全 「脳の個性」について知りたいことすべて』(日経BP)、『日本で外国人を見かけたら使いたい英語フレーズ3000 』(共著/クロスメディア・ランゲージ)などがある。
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