ママへのリスペクトで、最初の関門が「東大合格」「凸凹キッズ東大ママの会」(後編)
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●プロフィール
田島基世(たじま・もとよ)
東京大学を2000年に卒業。発達障害の診断は付かなかったがとても個性的な長男と、ゆるキャラ系のとても天使な次男、2人の男の子の子育て中。「凸凹キッズ東大ママの会」を立ち上げ活動している。
●「凸凹キッズ東大ママの会」という名前の由来
−− 会の名前を「凸凹キッズ東大ママの会」としています。この名前に込められた意味を教えてください。
「発達障害」という言葉は使いませんでした。これはメンバーの総意というわけではないのですが、私としては「発達は個性だ」と思っているからです。つまり「障害ではない」と思っているんです。発達に個性がある人々の地位を向上したいという気持ちもあります。
−− 主宰している田島さんはそういうお考えだと言うことですが、「会の総意でない」ということは、違うお考えの方もいるということですね。
私に全面的に賛同してくれるメンバーが多い一方、反対という方もいます。「私は自分の子どもの発達障害を個性だと思ったことは一度もない」と。その方は、本当にずっと子育てがつらかったといいます。
ただ、会の名前がメンバーの総意である必要はないですよね。もちろん、大変なことはわかります。私自身、「個性」と言いながら、「ハッピーな個性だ」と言っているわけではないのです。あくまで括弧付きの「個性」なんですよ。大変なところが7割ぐらいあるけど、他の子にないいいところも3割くらいあるわけだから、そっちにフォーカスしていこうよ、という意味を込めています。これだけ世の中に凸凹な人がいるわけですから、「悪いもんじゃないよ」という方向に持っていきたいと思っています。そんな足がかりにこの会をしていきたいのです。
−− その話は、本当にわかります。私も本の出版のときに「個性」という言葉を使うべきか悩みました。私は最初、「個性」ではなく「凸凹」にしたい、と言ったんですね。それは例えば「書字が困難」というのは、個性というにはつらすぎると思ったからです。結局何度かの話し合いを経て、『発達障害大全 「脳の個性」について知りたいことすべて』となりました。「脳の個性」に括弧をつけることにしたのは、そんな悩みがあったからです。
私は結局、「個性」でも「障害」でもない言葉を選び、「凸凹」にしました。
−− 会を運営する上での悩みはありますか?
マウントが一番悩ましいかな。会の趣旨としては、「ざっくばらんに悩みを共有してストレスを発散しましょう」なのですが、どうしても「うちはまだマシ」という気持ちが出てきてしまうように感じます。東大ママで発達の悩みをもった子育てをしていても、それこそお子さんが受験に成功した方から、不登校の方までいろいろです。どうしても、誰かの悩みが、誰かのマウントになってしまうことがあるのです。
−− なるほど。「開成受かったのはいいけど、友達ができなくて」みたいなことですよね。
難しいですよね。「お友達とディズニーに行った」という近況報告が、ある人にとってはマウントになってしまうこともありますし。「友達ができない」のが最大の悩みの人にとっては、そういう話はつらかったりするのです。
−− 似た境遇にあっても、やはり難しさがあるんですね。
●「東大ママ」を持つ、子どもの悩み
親の学歴がどうしても、子どもについて回るというのが、皆の大きな悩みです。
−− ご夫婦で東大卒という方も多くないですか?